写真の色が変?色温度、ホワイトバランスを理解する

色温度イメージ大
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小山洋介

料理写真のカメラマンをやっております。日本酒が好きです。カメラはキャノン党です。

お店などで料理の写真を撮った際になんだか変な色になってしまうことはありませんか?これは色の違う光が混ざって写真に写っているため適切な色にならないのです。それを解決するには光の色を統一する必要があります。それには、部屋の電気を消して外の光のみで撮影したりといった対策が必要です。

色温度とは?

初心者
色温度?なんのことだかわからないのですが。。
こやま
色温度とは、例えば太陽の光と白熱電球の光の色が違うのはわかりますか?
初心者
確かに太陽光の色はとくにないけど、白熱電球はオレンジ色です。
こやま
はい、それが色温度と呼ばれるもので、晴れた太陽光で約5000K(ケルビンと読む)、白熱電球で約3000K(ケルビン)、昼光色の蛍光灯が約6500Kというような感じです。色温度のイメージと定義は下記のようになります。
色温度解説イメージ

色温度(いろおんど、しきおんど、英語:color temperature)とは、ある光源が発している光の色を定量的な数値で表現する尺度(単位)である。単位には熱力学的温度の K(ケルビン) を用いる。
色温度全容イメージ

色温度 – Wikipedia

色温度の違う光源が混ざった場合と色温度を統一した場合の写真

いろんな色の光が混ざっている場合

デパートの室内で様々な色の光の中で撮った写真。色温度の違う光源が混ざると、このようないまいちな写真となってしまいます。

一つの光の色で統一した場合

一色の光(ストロボ光)で撮った写真。光の色が混ざってないので色が鮮明でキレイに撮影できてます。


上記のように撮影する際には被写体に当たっている光の色や種類に気をつけてください。太陽の光(自然光)、電球、蛍光灯などが複数混ざっている場合は太陽の光のみで撮影した方がキレイな写真を撮ることができます。そのためにカメラマンは部屋の電気を消したり、特定の電球の光が届かないように遮光したりといった作業を行なって撮影しています。

ホワイトバランスとは?

こやま
肉眼で見ている色と撮影した写真の色が違うことがありますよね?肉眼はとても優秀なのでホワイトバランスを自動で調節しているのですが、カメラは肉眼ほど高性能ではありませんので、カメラに今の光の状態(ホワイトバランス)を設定してあげる必要があるのです。
初心者
確かにカメラの設定にオート、太陽、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、などのホワイトバランスの設定項目があります。
こやま
はい、白色蛍光灯や白熱電球など、それぞれの光の色(色温度)の状態で最適に撮影できるように、カメラメーカーがあらかじめ用意している機能となります。私はオートとマニュアルしか使うことないですけど。。

最適なホワイトバランスの設定方法

ホワイトバランスを設定するには「グレーカード」というグレーの紙を構図いっぱいになるように撮影した写真をカメラのマニュアルホワイトバランス項目に設定してあげる方法がプロの間では一般的です。光の色が統一されている場合はこの方法でほぼ完ぺきにホワイトバランスの設定ができます。

それでも室内での撮影で色々な光が混在している場合は、うまくいかない場合もありますので、自分でカメラの色温度やホワイトバランスの補正の項目を動かしながら撮影してみて、自分の思う「ちょうどよい」ところで設定しています。

色温度マニュアル設定イメージ

ホワイトバランスの設定で色温度をマニュアルで設定する。Kはケルビンと読みます。

ホワイトバランス補正イメージ

カメラのホワイトバランスの補正をマニュアルで行う。ホワイトバランス補正では色温度の赤、青の設定と緑、マゼンタの補正ができます。なれるまでは結構難しいです。

まとめ

ホワイトバランスや色温度を調節することで肉眼で見た色とほぼ同じ色で撮影することが可能となります。
キレイな写真を撮るためには「光の色を統一する」ことがとても重要です。もし色々な光が混在している場合は撮影する料理に当たらないようにレフ板などで光を遮断する必要があります。どこからどの光が当たっているか、などを判断するのには多少の経験が必要です。基本的には電気を消して窓からの光だけで撮影すると良い結果となります。