絞り、シャッタースピード、ISO感度とは

絞りとシャッタースピードの関係イメージ
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小山洋介

料理写真のカメラマンをやっております。日本酒が好きです。カメラはキャノン党です。

カメラのシャッタースピードと絞り、ISO感度について簡単に解説します。写真はカメラにどのように光を取り込むかで表現されます。暗いところでは光が入る量や時間を多くする必要がありますし、明るいところでは光が入る量や時間を少なくする必要があります。

絞りとは、F値とは

絞りを絞ったイメージ絞りを絞る
絞りを開けたイメージ絞りを開ける

絞りとはレンズに付いていて、カメラに入って来る光の幅とか量を調節する弁みたいなものです。F2.8やF11などF値で表記されます。絞りを調節すると、ピントの合う範囲を広くしたり、狭くしたりできます。つまり、ボケ具合を調節することができます。

絞りを開けるとは

絞りを開けてボケてる写真

F2.8で撮影(絞りを開けて撮影)

  • ピントの合う範囲が狭くなる。
  • ボケ具合が大きくなる。
  • 光がたくさんカメラにる。
  • シャッタースピードを速く出来る。

絞りを絞るとは

絞りを絞ってボケてない写真

F11で撮影(絞りを絞って撮影)

  • ピントの合う範囲が広くなる。
  • 背景がボケにくくなる。
  • 光が少しずつしかカメラに入らない。
  • シャッタースピードを遅くする必要がある。

シャッタースピードとは

シャッター幕イメージ

赤枠内のシャッター幕が開いている時間がシャッタースピードと呼ばれる。

シャッタースピードとは光をカメラに当てつづける時間のことです。シャッター幕が開いている時間だけ光がカメラに当たります。これを調節すると車が走っているのを止まっているように撮ったり、夜景を明るく撮ったりできます。

シャッタースピードが速いとは

シャッタースピードが速いときの写真

シャッタースピードが1/125秒で撮影

  • 動いている車が止まって見える。
  • 光をカメラに当てる時間が短いので暗くなる。

シャッタースピードが遅いとは

シャッタースピードが遅いときの写真

シャッタースピードが4秒で撮影

  • 動いている車がブレて見えなくなっている。
  • 光をカメラに当てる時間が長いので明るくなる。

ISO感度とは

ISO感度(イソカンド)とはカメラの光に対する敏感度と考えてください。かつてはフィルムを交換することでISO感度を調節していました。いまはカメラの本体で調節することができます。

    • 感度が高いほど少ない光で明るく写すことができます。
      絞りを絞ったり、シャッタースピードを速くすることができます。
    • 例えばISO感度を400から800に変更した場合、同じ明るさならシャッタースピードを1/125秒から1/250秒へ速くすることができます。
    • 感度が低いほど沢山の光が必要となります。
      絞りを開けたり、シャッタースピードを遅くすることができます。
    • 例えばISO感度を800から400に変更した場合、同じ明るさならシャッタースピードを1/250秒から1/125秒へ遅くする必要があります。
まとめると、同じ明るさに設定するならば、ISO感度とシャッタースピードは以下のような関係になる。

ISO感度 シャッタースピード
200 1/125
400 1/250
800 1/500

じゃあ感度が高い方がシャッタースピードが速くできるからいいね! と思うかもしれませんがデメリットもあります。

ISO高感度のデメリット

iso感度比較イメージ

ISO感度が高くなるほど画質が荒くなる。

ISO感度が高くなるほど画像が荒くなります。ですから、必要な最低限のISO感度までしか上げないようにした方がキレイな写真が撮れます。

まとめ

以上で絞り、シャッタースピード、ISO感度の簡単な解説をしました。まとめると下記のような関係になります。

  • 絞りでボケ具合を調節できる。
  • シャッタースピードを上げると動いている被写体を止めることができる。
  • ISO感度を上げれば暗い時にシャッタースピードを速くできる、けど画質が荒くなる。

以上の3要素を自分でコントロールするためにはカメラの撮影モードをマニュアル設定で写真を撮る必要があります。ぜひマニュアル設定でご自身で写真を撮って満足のいく写真を作り上げてください。良いものを作るには、それなりの知識と、多少の手間と、丁寧さが必要となります。