小山洋介
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アートレとプラスチック障子紙のディフューザーとしての性能の違いをテストしてみました。
プラスチック障子紙
一般家庭の障子張り替え用に作られたプラスチック障子紙は猫を飼っている家の障子の交換として絶大な人気を誇るようです。
猫や子供は障子をすぐに破ってしまいますのでこのプラスチック障子紙はその名の通りプラスチックでできており非常に丈夫です。指でついて穴を開けるのが困難なほど丈夫です。汚れたら水拭きすることも可能です。障子用ですので光も適度に透過します。
これらの特徴はカメラマンが使用しているディフューザーにうってつけの材質となります。
ディフューザーとは
カメラマンは光の回ったきれいな写真を撮るためにディフューザーと言うものを使用しています。商品名で言うとトレペ、ユポ、アートレ、などが一般的です。これらは業務用の商品ですので値段もそこそこします。アートレが1番高級品で1メートル当たり1,000円以上もします。
これらのディフューザーは何が違うかと言えば光の拡散できる具合が違います。単純に説明すると紙の厚さが厚いほど光を拡散することができます。
準備
早速プラスチック障子紙を購入すべくヨドバシカメラとアマゾンを見てみたところ500円ほどヨドバシカメラのが安かったのですぐに購入。撮影で使ってみましたがなかなか良いです。
まだ1回しか使っていませんが2,000円以下でこれが買えるのならカメラマンにとって非常にありがたいです。
ただし、用途が障子用ですので和紙のような目地があります。ユポやアートレのように完全に目地がないわけではありませんので、鏡面の映り込みがある場合には使えませんが、鏡面の商品の撮影自体そんなに頻繁にあるものではありませんので、ほとんどのケースで使用可能と言うことになります。
撮影テスト
プラスチック障子紙とアートレとの使用感の違いを撮影しました。
撮影条件
撮影条件はディフューザーから50センチ程度ストロボと離してボトルを撮影しました。
カラーメーターで計測
プラスチック障子紙は5,300K, 15G
肝心のディフューザーの具合だが写真のようになった。
考察
ディフューザーにストロボをじかに当てているにもかかわらず、プラスチック障子紙のほうはストロボの位置がわからないくらい光が拡散している、丈夫が売りの障子紙なのでかなり厚い紙のようだ。
同じ位の光の拡散具合にするためにアートレ+パラソルで撮ってみた、それがこの写真である。
なんということだプラスチック障子紙はアートレ+パラソルと同程度に拡散しているではないか。。
まとめ
プラスチック障子紙と代表的なディフューザーであるアートレの比較を行った。プラスチック障子紙は光を拡散すると言う用途においては非常に使えると言うことがわかった。
アートレ+パラソルと同じ程度のディフューズ具合をプラスチック障子紙へのストロボ直当てで実現できると言う驚きの結果となった。